2015年03月20日号

黄斑浮腫


 眼球の一番奥にある網膜の中心部を黄斑部と言い、この部分がむくんだ状態を黄斑浮腫といいます。


 外界の映像は網膜に像を結びますが、網膜は中心部と周辺部で役割が異なります。網膜の中心にある黄斑部は、最良の視力を得るために特別な構造と機能を備えています。黄斑部に浮腫が起こると鮮明な映像が結べなくなり、視力低下、歪みおよび暗点の出現など、様々な視機能異常が現れます。


 黄斑浮腫の原因は様々ですが、網膜血管から血液が漏れて黄斑浮腫を起こすものと脈絡膜の新生血管が黄斑部に侵入して出血や浮腫を起こす2つのタイプに大別されます。網膜血管由来の黄斑浮腫で最も多いのは糖尿病網膜症で網膜血管全体の障害を背景として、慢性的に網膜血管から血液が黄斑部に漏れ出ます。長期間浮腫が継続すると視力0・1以下の社会的失明状態になります。網膜静脈閉塞症も黄斑浮腫の原因として比較的頻度の高い病気です。これは網膜静脈が血栓などで急性に閉塞され、血液が黄斑部に溜まるため起こります。


 一方脈絡膜から新生血管が黄斑部に生じて出血や浮腫を起こす代表に加齢黄斑変性があります。脈絡膜新生血管がなぜ黄斑部に出現するのか原因は不明ですが、50歳を過ぎて突然文字の歪み、視力低下、暗点などの自覚症状が現れたらこの病気を疑います。また、若い年齢でも近視が強い病的近視があると、脈絡膜から新生血管が黄斑部に侵入し、加齢黄斑変性と同様に出血や浮腫を起こし視力低下、中心暗点、変視症などの障害が現れます。


 従来の眼底検査や眼底造影検査に光干渉断層計(OCT)と言う検査法が新たに加わり、黄斑浮腫の診断精度は飛躍的に向上しました。また黄斑浮腫の治療に関して、従来のレーザー治療では十分な効果を上げることは困難でしたが、黄斑浮腫を軽減し新生血管を退縮させる新薬が最近登場し、これを硝子体内に注入することにより、治療困難な黄斑浮腫の治療がめざましく向上しています。


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