2015年05月15日号

糖尿病は眼に来る血管病


 糖尿病はインスリンというホルモンの欠乏や分泌低下、機能異常により血液中の糖分(血糖値)が異常に上昇する病気です。血糖の上昇により全身の臓器に重篤な合併症があらわれます。インスリンが欠乏するⅠ型は子供に発症しますが、インスリンの減少や機能低下によるⅡ型は成人に起こります。糖尿病といえば大部分(95%)はⅡ型で、全世界でおよそ3億8700万人、日本ではおよそ950万人(糖尿病予備軍を入れると2000万強)が糖尿病といわれ、高齢化や食事の欧米化が増加の一因です。最近は働き盛りの若者にも増加しており、およそ300万人が糖尿病により網膜症を発症し、毎年3000人が失明しています。


 ①糖尿病網膜症の治療と予防 糖尿病網膜症治療の進歩は目覚ましく、重症の網膜症でも何とか失明は免れる機会が増えましたが、限界はあります。大切なのは糖尿病の早期発見と血糖のコントロールです。検診などで糖尿病を疑われたら、迷わず精密検査を受けることです。糖尿病と診断されたら必ず眼科を受診して下さい。自分はまだ若いし、視力も良いから大丈夫などと自分に都合のいい自己過信は禁物です。


 ②その他の合併症 合併症の多くは血管の大小にかかわらず血管障害が根底にあります。[a]脳梗塞と心筋梗塞…この合併症は糖尿病の予備軍の段階でも発症するため油断は出来ません。[b]糖尿病腎症…網膜症が重症化に連れ添うようにじん臓の血管も障害を受けることが多く、やがて腎透析に追い込まれます。[c]糖尿病神経障害…全身の神経に現れますが、眼を動かす眼筋麻痺が糖尿病の発見につながることもあります。[d]閉塞性動脈硬化症…足の動脈が閉塞するもので、壊疽になると足の切断を強いられます。


 ③最近注目されている合併症 糖尿病は癌が発症する危険性を高めます(肝癌・膵臓癌・大腸癌は危険性が2倍になる)。また、認知症(特にアルツハイマー型)が増えると言われます。


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