2015年05月22日号

緑茶とコーヒー


 緑茶やコーヒーをよく飲む人は、特に心臓や脳血管、呼吸器の病気で死亡する危険性(死亡リスク)が低下するという調査結果が、5月7日、国立がんセンターや東京大学などの研究チームから発表されて、大きな話題になっている。この調査はがんや循環器の病気を持っていない全国の40歳~69歳の男女約9万人を対象に、1990年から2011年にわたって平均19年間追跡調査したもので、がんについては明確な関連性は見られなかったものの、心疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患については、緑茶やコーヒーを習慣的に多く飲んでいる人ほど死亡リスクが低下していることがわかった。


 緑茶(缶・ペットボトル含む)は、1日1杯未満の人に比べて、1日1~2杯の人は男性4%・女性10%、3~4杯の人が男性12%・女性13%、5杯以上は男性が13%・女性では17%も死亡リスクが低くなっていた。男性の場合は特に脳血管や呼吸器の病気で、女性の場合は特に心臓の疾患に顕著なリスク低下がみられ、心臓疾患では1日5杯以上飲むグループは、1日1杯未満のグループに比べて37%も死亡リスクが低かった。国立がんセンターのホームページによると、緑茶には血圧や体脂肪、脂質を調節し血糖改善効果があるとされるカテキン、血管を修復し健康に保つほか、気管支拡張作用があり呼吸器機能の改善効果があるカフェインなどが含まれ、その効果があるのでは…とみている。


 コーヒー(缶・インスタント含む)については、ほとんど飲まない人に比べて、1日1杯未満の人は9%、毎日1~2杯では15%、毎日3~4杯は24%も死亡リスクが低いという結果が出た(男女別調査結果はない)。ただ、毎日5杯以上飲むという人の場合は明確な有効性は得られなかった。死因別では、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患ともに、5杯以上は別にして、多く飲むほど死亡リスクが大幅に下がっており、例えば、心疾患ではほとんど飲まない人に比べて、1日3~4杯の人は36%も死亡リスクが低下し、同じく脳血管疾患では43%、呼吸器疾患では40%のリスク低下が確認されたという。コーヒーには、血糖値を改善し、血圧調整や抗炎症作用があるというクロロゲン酸や、カフェインが含まれているためではないかとみている。


 権威ある公的機関が、9万人を19年間追跡した調査だけに反響も大きい。お茶やコーヒーでくつろぐひとときの大切さ…東西の昔からの慣習は、やはり健康に大きな効果があったわけだ。


チーズケーキ

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