2015年05月22日号

便潜血検査を受けたことがありますか?


 大腸がんに罹る人は増え続けており、女性における死亡原因のトップとなっています。男性では死亡原因の第3位で、2015年には第1位になると予想されています。


 大腸がんがあると便ががんの表面をこすって血が混ざることを利用して、糞便中に含まれる微量の血液の有無を調べる検査で、陽性なら大腸がんかもしれない、という事になります。


 大腸がんは持続的に出血しているとは限らないので、2日間の便を1セットとして実施します。これまでの多くの研究から、便潜血検査による大腸がん検診は、早期発見そして死亡率の減少に有効であることが証明されています。


 陽性(+)…検査上、大腸からの出血が認められた。精密検査(大腸内視鏡など)を行い、出血の原因を確認することが大切です。陰性(-)…検査上、大腸からの出血は認められない。次回の検診を受けて下さい。


 ただし、便潜血検査の結果が100%正しいとは言い切れません。大腸がんではなくても陽性という結果が出る「偽陽性」(ぎようせい)が起きる場合があります。反対に結果は陰性でも、大腸がんが見逃されている「偽陰性」(ぎいんせい)の場合もあります。大腸がんがあるかないかを最終的に確定するためには精密検査(当院では大腸内視鏡検査をおすすめしています)を受けることが必要です。病変から常に出血しているとは限りませんので、陽性になった場合に、精密検査のかわりとして便潜血検査を再度行うことは意味がありません。


 大腸がんは症状が出るころには進行がんであることが多いのが現状です。内視鏡機器はこの10年で格段に進歩しており、検査の苦痛も軽減されています。不安なままで我慢せずに、まずはきちんと検査を受けてみてはいかがでしょうか。そして、検査を受ける前にその検査の意味を少しでも分かって頂けると幸いです。


 大麻内視鏡内科クリニック 三浦 淳彦 院長
 大麻内視鏡内科クリニック/江別市大麻東町31―1【TEL】386―3366。


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