2015年05月29日号

学校検診―視力


 今年も学校検診の時期がやってきました。視力を中心に考えると、後ろの席に座っても黒板の字がハッキリと見えるか否かがポイントです。

 (a)裸眼視力が良いか悪いか…視力検査で裸眼視力(メガネを掛けない視力)が1・0以上あれば問題ありません。しかし、昨年は視力が良かったからといっても今年も大丈夫とは言えません。学童期には成長に伴い急激に視力低下が起こります。例えば小学1年の検診では左右1・2あったのに、2年の春には裸眼視力が右0・3、左0・5と低下することがあります。


 (b)裸眼視力が悪い場合…裸眼視力が悪くても、メガネを掛けると視力が改善するのであれば、心配ありません。しかしこの様なときは調節麻痺剤を点眼して、点眼治療できる調節痙攣なのかメガネが必要な屈折異常(近視、遠視、乱視など)なのかを検査します。


 (c)調節麻痺剤点眼検査…過剰なピント合わせ亢進状態(調節緊張状態)にある調節筋を一時的に麻痺させ、本当に屈折異常があるか否かを確かめる検査です。この結果、単なる調節緊張なら調節麻痺剤点眼後に裸眼視力は改善します。一方屈折異常があれば点眼後も裸眼視力は改善しません。この際はメガネで視力矯正を行います。


 (d)検査の実際と点眼薬の副作用…調節麻痺剤を点眼してから1時間後に視力・屈折検査しますので、検査時間には90分程度の余裕が必要です。点眼後には瞳が大きくなり、眩しい、ものがぼやけるなどの症状が現れます。この副作用は2~3日持続しますので、スポーツなどは原則禁止です。


 (e)検査結果…①裸眼視力の向上があるときは、調節緊張を軽減させる点眼薬で治療を行います。②裸眼視力の向上は得られないもののメガネで視力が改善する場合は、後日眼鏡を処方します。③明らかな病気がないにもかかわらずレンズで視力改善がない場合は、網膜や視神経などの精密検査を行います。④心因性の視力障害も最近増加傾向にあり、注意が必要です。


新米

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