2015年06月19日号

知らないでいるままに・・・


 オランダのジャーナリスト・政治学者で、日本外国特派員協会会長も務めたアムステルダム大学名誉教授のカレル・ヴァン・ウォルフレン氏(76歳)が、週刊ポスト(5/8・15合併号)に寄稿した論文を見て、その明快さに驚いた。ウォルフレン氏は、乱暴な言い方をすれば…日本という国は高級官僚に牛耳られ、そのバックにはアメリカがあって、政治家はそれらの手駒となって動いているという、“国民を幸福にしないシステム”を論じたことでも知られている。掲載された論文は「沖縄、アメリカ、小沢で読み解く偽りの日本戦後史」と題されたもので、その中にこういう箇所があった。


 ――日本人自身が諦めていては、戦後の長きにわたって続いてきた「アメリカ隷属」の構造を打ち破ることは絶対にできない。70年間、アメリカは自らに不都合な政権や政策を潰そうと横槍を入れ続けてきた。=中略=(“真の独立”を目指した)数少ない例外が小沢(一郎)氏に率いられた民主党による政権交代だった。小沢氏は日本政治の構造的な欠陥を理解し、鳩山由紀夫政権のもとでアメリカに依存するのではなく、中国をはじめとする近隣諸国との関係強化を模索した。残念なことにその試みは失敗した。=中略=大メディアと検察官僚が「政治とカネ」のスキャンダルをでっち上げ、小沢氏に対して世界でも他に例のない人物破壊(暗殺する代わりに、世間的な評判や人物像に致命的な打撃を与えて表舞台から永久に抹殺する手法=ウォルフレン著「人物破壊  誰が小沢一郎を殺すのか?」より)を完遂してしまった。もちろん、背後にアメリカの意向が影響したことは否定できない事実である。(カッコ内は散歩人)――。


 同氏はこうも語っている。「日本の大メディアが国民にとって非常に危険なのは、彼らが『事実を創造する』からだ。=中略=メディアは本来、権力を監視し、民主主義を守る役割を果たさなければならない。しかし、=中略=日本国民が国内外の現実を正しく理解する妨げとなっている。」(同2014/11/28号)。つまり、“ウソ”を報道して、国民が真実を知る妨害をしていると、そこまで海外の著名なジャーナリストに言われるありさまなのだ。


 安倍首相とメディア幹部との1人何万円もかけた会食が異常に多い。欧米では「癒着」「腐敗」とみなされる状況だという。こうした中で集団的自衛権などのとんでもなく重要な政策が、国民が目隠しされたままに決められてゆく…。


レッグマジック

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