2015年09月04日号

生活者の問題


 一雨ごとに涼しくなってゆく。さわやかな秋風が肌に心地良い。夜更けに仕事を終えて事務所を出たら、スタッフのひとりが「ああ、きれいな月だ」と空を見上げた。もうすぐ満月になるまるい月が、南の空の真ん中にかかっていて、絹をたなびかせたような薄雲が月の光に輝いている。みんなが立ち止まって月を見ている。ほんの数十秒のことだったが、何だか気持ちがふうっと解きほぐれる気がして、どの顔もおだやかだ。自然はこんなにも人の心をいやしてくれる…。


 この日、「安保法案の講演会や集会の案内記事が少ないが、意識的におさえているのか」という問い合わせの電話があったとの編集スタッフの報告に、そんなことはないのだが、そう受け止める読者もいるのかなどといろいろ考え込んでいた、そんな夜だった。まんまる新聞は地域の催しを主に生活情報を伝える新聞だから、政治にかかわることでも、人々の生活に密接な関係がある事ならば講演会や集会の案内などは取り上げることがある。原子力の問題にせよ、安保法案の問題にせよ、突き詰めていえば、いわゆる“政治”の問題に限定されるべきではない、生きている1人ひとりに甚大な影響がおよぶ生活者の問題という判断があるからだ。しかし、特定の政党色が強かったり、極端に偏った考えの催しなどは掲載をお断りすることにしている。その線引きが難しい。


 何ヵ月か前には「最近、まんまる新聞ちょっと左がかってないかい。政治の話は嫌だよ」などという声もいただいた。色眼鏡で見ると判断を誤りかねないから、左とか右とかはあまり考えないのだが、この新聞のあり方を改めて考えるきっかけになった。結局は、人の道…北国の片隅のこんな小さな情報紙であっても、一部の人間ではなく世界中の人々が少しでも幸せになるように、を判断の基準にするしかないと考えている。


 それにしても、安保法案への関心は高い。先日も「何かに参加したい。黙っていられない。大通公園でも行けば何かやってるだろうか」と聞かれた。みんな心配なのだ。


あせも対策

トラックバックURL:

« 強度近視は近視が強いだけじゃない!① | TOP

[PR]SEO対策済みテンプレート