2015年09月11日号

強度近視は近視が強いだけじゃない!②


 近視は裸眼では遠方のものがはっきりみえませんが、近方にはよく見えるポイント(明視点)が1カ所あります。目からこの明視点までの距離は近視の強さにより異なります。例えばマイナス1Dの軽度近視では眼前100cmで、マイナス8・25Dの強度近視は約12cmです。強度近視では明視点が極端に目に近く、その分だけ遠くはぼやけが強くなります。そこで通常は眼鏡またはコンタクトレンズ(CL)で視力を矯正しますが、両者にはそれぞれ一長一短があります。


 ①メガネで矯正…度の強い凹レンズのメガネは、以下のような光学的影響を受けます。(a)ピントが合っていてもレンズを通した画像は小さくなるので視力が出ないことがある。(b)レンズの収差により周辺でぼけが生ずる。マイナス15D以上の強度近視になると、これら(a)、(b)の影響や左右の度数差などで眼鏡を掛けられないことがある。(c)レンズの中心は薄く周辺は厚いのでプリズム効果が生じ、近くを見るときの眼球の内向き(輻輳)運動が軽くてすむ。これは読書などで眼球が長時間内向きになっていても眼が疲れにくいという良い効果をもたらす。(d)レンズの度数が強いほど見かけの調節作用により、近くにもピント合わせを行いやすい。これは老眼になっても近くのものがある程度見やすいという利点になる。


 ②CLによる矯正…CLで矯正した場合は網膜像が縮小することはなく、広い視野も確保できるのが長所。しかし見かけの調節力は少なくなるので、メガネと比較すると近くが見にくいと感ずる。CLは日常の使用は無論のこと、特に車の運転や眼鏡装用が危険なスポーツなどには適しています。


 ③近視矯正術…近視の矯正手術には角膜矯正手術(レーシック)や眼内にレンズを入れる方法がありますが、強度近視に対する評価は定まっていません。


 強度近視の視力矯正は眼鏡装用を基本として、必要に応じてCLと言うように、両者を上手に使い分けるのがコツです。


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