2015年09月18日号

人間性の落差


 9月10日未明、コンビニエンスストアに男が押し入り金を要求したが、アルバイト店員の外国人男性に脅迫の言葉の意味が通じず、何も盗らずに逃走したというニュースがあった。――10日午前3時すぎ、JR池袋駅近くのコンビニエンスストアに男が押し入り、アルバイトの男性(20)にカッターナイフを突きつけ『レジの金を出して袋に入れて』と脅しました。アルバイトの男性はネパール国籍で脅しの言葉の意味を理解できず、「なんで?」と質問し、男が「お金がないから」などと説明している間に客が店に入って来たため、男は何もとらずに逃走しました。男は20代くらいで…=後略=(TBSニュースサイト)――。犯罪ではあるのだけれど、どことなく人のいい“オマヌケ”ぶりが何だかもの悲しい。


 強盗といえば、最近ちょっと感動的なニュースがあった。「銃をつきつけられても客を守った女性行員」などと報道されたこの事件は、福岡県久留米市の筑邦銀行東合川支店で7月24日午後に起きた強盗未遂事件。新聞などの報道によると、行員に金を要求して発砲もしたが、脅された女子行員が「お客を守る義務がある」と女性客をかばうなどし、結局何も盗らずに逃走した。朝日新聞によると――「筑邦銀行東合川支店です。ピストルが…。早く来てください」。24日午後3時ごろ、行員とみられる女性から110番通報があった。久留米署によると、女性は「机の下に隠れています。詳しくは話せません」と小声で伝え、電話を切ったという。=中略=店内にいた別の女性(63)によると、閉店間際に入ってきた黒っぽい服装の男が行員にバッグを渡して金を入れるよう命じ、数回発砲したという。いらだった様子で「早く入れんか」などと怒鳴り、女性のそばにいた若い女性行員にも「おまえが(金を)入れて来い。撃つぞ」と脅したが、この女性行員は「私はお客さんを守る義務があります」と毅然(きぜん)とした態度で、この女性をかばうように立ちはだかったという。=後略=(朝日新聞デジタル)――。


 オレオレ詐欺など年寄りを平気でだます卑劣な特殊詐欺が、今年は身近でも急増している。国会でも、姑息な嘘とすり替え、欺瞞(ぎまん)に満ちた詐欺まがいの猿芝居がまかり通って、国民の財産と命を人質に出す法案が決められて行く。嘘をつくな、人をだますな、卑怯なことはするな、潔(いさぎよ)くあれ…と、誰もが教えられて育ったはずなのに、今の首相も、多くの政治家も、子供たちに顔向けできるのだろうか。


 女性行員は、両手を広げて犯人より大きな声で女性客の前に立ちはだかったともいわれる。政治家たちとの、人間性のその落差に愕然(がくぜん)とする。


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