2015年09月25日号

中秋の名月


 大きな月が昇ってくる光景に出合うと、思わず立ち止まってしまう。ほうっとため息が出て、心がふわりと浮かぶ感じになる。束の間の幸福感…。


 昇る月が大きく見えるのはなぜなんだろうと、札幌市青少年科学館に聞いてみたら「実は同じ大きさで、錯覚によるものだといわれています。月が低い位置にある時には近くに見える地上の景色に比較して大きく見えるなどの、心理学的な作用ともいわれています。太陽もそうです」。“実は目の錯覚”という、ちょっとがっかりの答えだったのだが、そういえば、昇る月があまりに見事なものだから写真に撮ってみたら、見たのとは違う小さい月が写っていたことが度々ある。


 とはいうけれど、生まれてこの方、幾度となく空を見上げては、そのつど心を慰めてくれたお月さんは、お日さまと違って、心の奥の悪いところも悲しいところも、憂(うれ)いも悩みも、みんなお見通しながら、黙って微笑んで見守ってくれているような、そんな身近で大切な存在だった。


 9月27日の日曜日は、旧暦(太陰暦)の8月15日で中秋の名月「十五夜」。小さい頃は、ススキに秋の野花を添えて、栗やらアケビやら山ぶどうなんかの秋の山のものも供えて、ぱんぱんと柏手(かしわで)を打って拝んでいた。「あの月にウサギがいて餅をついている…」誰かからそう教えられて、月を見上げたことを覚えている。宇宙や人生を考えて見上げたこともある。恋する人の面影を月に追い求めたこともあった…。


 (月は常に同じ面を地球に向けていて、世界中どこから見ても、月面の影模様はいつも変わらないという。ウサギは見えますか?)


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