2015年10月09日号

オルソケラトロジー


 今回は、オルソケラトロジーについてお話します。これは角膜の形状を強制的に変えることにより角膜のレンズ度数を変化させ、主に近視を軽減させる角膜矯正療法のことです。


 特殊なコンタクトレンズ(以下コンタクト)を夜間に一定時間装用し日中は外します。寝ている間に一時的に角膜の形を変化させるというのがこのコンタクトのミソです。近視で裸眼視力(メガネやコンタクトを使用しない状態の視力)が悪い人、例えば0・1とか0・3の視力を0・7~1・0に改善できるそうです。とは言っても永久に良好な裸眼視力を維持出来る訳ではありません。シンデレラの魔法の馬車は時間が来ればカボチャに戻りますが、同様に強制的に変形させられた角膜の形状も時間が来ると元の形に戻ります。そのため角膜矯正効果のある日中は裸眼視力が良好でも時間が経ち角膜の形状が元に近づくと低下します。この様な理由で、裸眼視力を良好に維持するには毎日就寝時にレンズを挿入します。スポーツでコンタクトが不向き、コンタクトをしたくない、レーシック(角膜矯正術)を受けたくないなど、20歳以上の成人が対象です。またどんな強い近視でも出来るというのではなく、軽度からマイナス4・0D(中等度)までの近視です。


 さて子供の近視が治るか否か、親にとって大きな関心事です。現在は点眼薬や多焦点コンタクトを用いて、近視の進行を抑える治療が行われていますが、第3の治療法としてこのオルソケラトロジーが注目されています。まだ研究段階ですが、このコンタクトを児童に装用させ経過観察したところ、装用後3年間は近視の進行を遅らせたという報告があります。


 しかし、いいことばかりではありません。涙の分泌が低下する夜中にコンタクトを装用すること、コンタクトが角膜の一部を無理に圧迫することで圧迫部に傷を作り、細菌、緑膿菌やアカントアメーバによる角膜感染症の危険性を生じます。


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