2015年10月16日号

さこうじゅう???


 60歳を迎えたSさん、夫と2人暮らしだが、近くに住む自分の両親の面倒も見ていたが、両親とも80歳代半ばを超えて足腰が弱り認知機能低下傾向も見られるようになったため、両親を説得して、施設への入居を決めた。


 いくつかの老人施設を見学、入居条件の説明も聞いたりして、陽当たりが良く清潔で設備も整い、寝たきりの状態でも受け入れ可能との施設の説明を参考にして現在の施設を選択した。入居後3ヶ月は何事もなかったが、その後たびたび「発熱した」「元気がない」「食事を摂取しない」などと施設から電話があって呼び出されるようになった。何度かクリニックに連れてきたが、いずれも医療の必要はなく看護や介護で解決可能な状況。施設には3フロアがあり、起居する部屋は別々でも、昼間の生活は要介護度で3つに区分されて過ごすとのこと。入居前の説明では各フロアに看護師と介護スタッフが配置され、自室やサンルームで過ごすと。


 「サ高住」とは「サービス付き高齢者向け住宅」のことで平成23年の「高齢者の居住の安定確保に関する法律」に基づく。節税対策などビジネスチャンスとのことで、介護とは無縁の異業種が次々に参入した。札幌では1万2千戸を超えて過剰供給状態になっているため、入居者獲得競争も熾烈になっている。介護度が重くなり世話をできない、逆に介護度が軽くて収入増に繋がらないなどの理由で、退去を求められることもあるらしい。


 子供の親への思いとして「認知症対応施設への入居は世間体から嫌だ」「見栄えが清潔で設備の完備した施設を」「介護度が重くなっても施設で介護してくれる」など様々な思いが選択の指針になる。Sさんの場合、入居条件を説明した職員は退職、経営者も変わったそうだ。私が介護施設の良し悪しを判断する基準は唯一…介護スタッフの表情が溌溂(はつらつ)として明るいかどうかである!


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