2015年11月06日号

あゝ、マイナンバー


 2ヵ月後の来年1月からマイナンバー制度が始まって、給料の支払いや税金の処理、担当者以外に個人のマイナンバーが漏れると罰金罰則が科せられるという守秘・管理義務など、会社の事務にとんでもない負担が強いられそうなのだが、何をどうしていいのやら、行政機関からの通知や説明会なんかもまるでなし、せめて何かの参考になればと商工会議所のセミナーに行ったりしてみたけれど、細かいことになれば手探り状態。困ってしまって、役所の窓口に行ったら、「よくわかるマイナンバー制度」なる小冊子を手渡されたのだが…よくわからない。《全国共通ナビダイヤル》とカッコ書きされた問い合わせの電話番号が載っていたから、有料なのも知らずに電話をかけたら「20秒ごとに約10円の通話料がかかります」というアナウンス。で、相手の案内を聞いているうちに20秒を過ぎて40秒過ぎて、結局「ただ今大変混み合っております。またおかけ直し下さい」。かけ直せの案内を聞くために20円取られてしまった。


 次に電話をかけた時には何とかつながったのだが、今度は質問に答えることができず「ちょっとお待ちください」で待たせられて、時間は過ぎてゆく…。回答はいただいたが、「(この質問の担当になる)国税庁(の方針)も、流動的でその時によって変わってきているものですから…まるっきり反対になることもありまして…お待たせして申し訳ございません」と、何だかどこまで信用していいのか心配になるような言い訳をして、しめて7分39秒、約220円の通話料(苦情が相次ぎ11月2日から通話料無料の窓口ができた)。マイナンバー制導入という、国民生活のとんでもなく大がかりな制度転換のはずなのに、実施目前にしてその準備不足に説明役のお役人も困り果てるありさまなのだ。


 零細会社とはいえ、社員や取引先関連の事務手続きをこれからどうするのか、経理事務などを引きうけてくれている年配の女性社員と打ち合わせをした時、「これから(国に)どうされてしまうんだろうか」と、その古参のスタッフがぽつりとつぶやいたのが気にかかった。「どうなってしまうのか」ではなくて、「どうされてしまうのか」と嘆息したのだった。


 先行きが不透明な年金、混乱する介護現場、深刻化する消費税不況、非正規労働者の増大、わけのわからないTPP、不安だらけの安保法制、そして、無理やり押し付けられるマイナンバー……闇雲(やみくも)に強行される安倍政権の強権的な政治状況に、不安を通り越して強圧的な恐怖感すら漂い始めた感じがする。本当に…どうされてしまうんだろうか…。


プラセンタ

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