2015年11月06日号

冬期間の胃腸炎


 激しい水様性下痢と嘔吐、腹痛や発熱などの症状を訴えて受診した高校生のWさん、夏場ならサルモネラ、腸炎ビブリオなど不適切な保存法で汚染された食品摂取による細菌性食中毒を考えるところだが、気温や湿度の低くなる今時期には、ウイルス性胃腸炎を考えるのが妥当だ。


 胃腸炎の原因となるウイルスにはアデノウイルス、ノロウイルス、ロタウイルスなどがあり、夏にはプール熱の原因となるアデノ、秋から年末まではノロ、1月頃から4月頃まではロタウイルスが原因の胃腸炎が流行する。


 今時期から年末まではノロが全盛期となる。老人施設での集団発症が報道されることもあり、恐れられているが、健康人は脱水を解決すれば数日で治癒する。ノロウイルスはカキ貝など二枚貝の中にいて、それを食した人が先ず発症する。以後の感染拡大は、下痢便や吐瀉物などを介しての経口感染。飛沫した下痢便や吐物、その乾燥飛沫…便1gの中にウイルス粒子が10億以上も含まれ、そのうち10個ほどを口にすると感染すると言われている。このウイルスにはアルコール消毒が無効なので、洗い物なども色物以外は家にある塩素系漂白剤=ハイターやブリーチを薄めて使う。


 Wさんの母親から「老人施設で介護の仕事…私の勤務は?」と問われ、「娘さんの症状が消え、あなたも症状が出なければOKですよ!」と答えた。診察を終えて「保温と水分補給を十分にしてください」と言うと、「娘は数週間前から寝る前と起床時に激しい咳込みが続いているからその薬も頂戴!」と…「娘さんは脱水になっているし、先ずそれを治してから」と言ったら、「私も娘も忙しいから、病院に来られない…出してくれないのね!」といきなりの怒りの表情、診察室のドアを乱暴に閉め、会計も済ませずに出ていこうとした。娘さんに止められたが、この人が老人介護の仕事を???と思った。


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