2015年11月13日号

緑内障との向き合いかた


 ①緑内障は失明原因第1位 緑内障は眼圧の上昇により網膜神経線維が障害されて起こる神経症です。神経障害は黄斑部付近の網膜から始まるため、初期は目線中心近くの視野に欠損が生じます。欠損部分は次第に周囲へ拡大し、最終的に中心部も見えなくなる病気です。発症年齢をみると40~50歳に発症することが多く、40歳を過ぎると20人に1人は緑内障と言われ、失明原因の第1位です。


 ②正常眼圧緑内障が最も多い この病気はおおまかに(1)目の中を循環している房水路に通過障害が起こり、眼圧が上昇する原発開放隅角緑内障(正常眼圧緑内障も含む)、(2)目の中を循環している房水の排出路の出口が狭くなる閉塞隅角緑内障、(3)房水排水路に先天異常があるため生まれつき眼圧が高い先天性緑内障、(4)全身病や眼科的疾患に随伴する続発緑内障の4つに分類されます。


 現在最も多い緑内障は、原発開放隅角緑内障の一つのタイプに分類される正常眼圧緑内障で、これが緑内障全体の6~7割を占めています。


 ③緑内障は自覚するのが難しい 眼圧の上昇により目が痛い、重苦しい、疲れる、頭痛などの症状があれば緑内障の診断は比較的容易です。しかし正常眼圧緑内障は眼圧が正常なため、眼圧上昇による自覚症状はありません。唯一の手がかりは視野欠損の有無です。緑内障と診断された状況と、視野欠損の自覚状態に関し興味深い調査があります(緑内障フレンド・ネットワーク代表・柿澤映子/2006年3月)。これによると緑内障と診断されたきっかけは、(1)他の眼疾患やメガネ処方で眼科を受診55・6%、(2)人間ドックや健診22・4%、(3)その他22・0%で、ほとんどは緑内障の存在に気付いていません。また視野欠損が半分以上拡大しても自覚がない人が27・9%に上り、緑内障が如何に自覚症状に乏しい病気であるかを示しています。


 緑内障を発見するための最良の手段は、40歳を超えたら自発的に検診を受けることです。


おせち

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