2016年01月22日号

白内障かな?


 最近何だか目の調子がおかしいなと感じていませんか?「ものがスッキリ見えない」、「天気の良い日はまぶしい」、「眼鏡をかけても視力がでない」などの症状、ひょっとしたら白内障の兆候かもしれません。


 水晶体は、瞳孔の後ろで前房と硝子体の間にあり、目の中に入った光を網膜に結像させるカメラのレンズに相当する役割を担っています。直径9mm、厚さ3~4mm、重さ0・2gの凸レンズで、円盤のような形をしています。表面を水晶体嚢(前面を前嚢、後面を後嚢という)に包まれ、中心部は水晶体核、その周りは水晶体皮質といわれるタンパク質で構成されています。水晶体を卵に例えると、水晶体嚢は卵の殻、核は黄味、皮質は白味に相当します。この水晶体核および皮質のタンパク質が混濁するのが白内障です。瞳孔からの光が水晶体の混濁により遮られると、視力低下などの視機能障害が現れます。


 白内障の原因はいろいろありますが、最も多いのは加齢によるもので「加齢性白内障」と言われます。発症年齢にはかなり個人差がありますが、機能低下の見られない初期の白内障を含めると、60歳代では65~70%、80歳以上になるとほぼ100%と言われ、高齢になるほど発症率は高まります。次に注目すべき白内障は全身的疾患に合併するものです。糖尿病白内障は糖尿病網膜症の陰に隠れて目立ちませんが、40~50歳代の白内障には糖尿病が絡む場合が少なくありません。全身病に伴うものにはアトピー性白内障もあり、20~30歳代と若い年齢から発症します。また、他の目の病気、例えばぶどう膜炎、眼球打撲などの怪我でも水晶体は混濁します。時にはステロイドなど薬剤や放射線でも白内障を起こします。先天性のものもあります。


 白内障は初期であれば、薬剤により進行を遅らせる治療を行いますが、混濁を取り除く治療ではありません。日常生活に支障が現れたら濁りを除去し透明な人工レンズを挿入する手術を行います。


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