2016年01月29日号

潰瘍性大腸炎とは


 潰瘍性大腸炎は大腸にびらんや潰瘍ができる病気です。特徴的な症状としては、慢性の下痢と腹痛で、粘血便といって、血液に白っぽく濁った粘液が混じった便が出ることが多いです。重症になると、体重減少、発熱といった症状が現れてきます。病気はおさまったり、悪化したりを繰り返すことが多く、長期にわたることもあります。


 わが国の患者数は16万6060人、20年前に比べて5倍ほどに増加しています。発症年齢は20歳から50歳代に多くみられます。


 原因は明らかになっていません。腸内細菌の関与や免疫機構が正常に機能しない自己免疫反応の異常などが考えられています。


 診断には、X線や内視鏡による大腸検査を行い、炎症や潰瘍の形や、大腸のどの範囲まで及んでいるかを調べます。さらに大腸粘膜の一部を採取することで、病理診断を行います。


 治療は比較的軽症の場合は、5―アミノサリチル酸製剤やステロイド薬の内服や、肛門から腸の中に注入する場合もあります。重症の場合はステロイド薬を静脈内投与します。白血球除去療法は炎症の原因となる白血球を血液から取り除く治療で、副作用が少ないことが特徴です。病状によって免疫抑制薬を使用することもあります。 


 多くの患者さんでは症状の改善や消失(寛解=かんかい)が認められますが、再発する場合も多く、寛解を維持するために継続的な治療が必要です。あらゆる治療で寛解とならずに手術が必要となる患者さんもいます。また、発病して7~8年すると大腸癌を合併する患者さんが出てきますので、定期的な内視鏡検査が必要です。


 多くの患者さんは適切な治療で通常の社会生活が可能です。重症で外科手術になる患者さんなど一部の患者さんを除けば、ほとんどの患者さんの生命予後は健常人と同等です。


 大麻内視鏡内科クリニック 三浦 淳彦 院長
 大麻内視鏡内科クリニック/江別市大麻東町31―1【TEL】386―3366。


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