2016年02月05日号

春立ちて…猫と恋


 2月4日は「立春」で、暦の上では春を迎えたことになる。そろそろ恋を求める猫たちの奇妙な鳴き声が、夜毎に聞こえてくる、そんな季節でもある。ここ数年、猫を飼うのが流行っているという。確かにテレビや雑誌などでも猫を取り上げたものが多いから、“ネコ人気”は相当なものらしい。地元のペットショップによると「犬に匹敵するくらいの人気」なのだそうだ。


 インターネットに「メス猫は2月~4月と6月~8月あたりに恋のピークが来るのが通常(1~2月、5~6月、8~9月頃との説も)で、寒い地方では多少時期が遅れることもあるが、部屋が暖かい室内飼いの場合は通常通り。オス猫はメス猫の発情期に呼応する形となるので、時期はほぼ一緒…」などと解説されていた。


 本来夜行性で自立心が強い猫。昔は愛玩動物というよりネズミを捕る役割を担(にな)い、どこの家にも当たり前のように猫がいて共同生活をしていた。今の“密閉住宅”と違って、猫はどこからでも家の中に出入りできたし、猫のことを思って居間の戸に円いくぐり穴を開けていた家も多い。飼い猫ではあっても、一方で人間に束縛されずに自由に生きる、そんな猫なりの幸せがあった。


 大きな通りを横断して、毎日決まった時間に行き帰りする猫がいた。近所の人たちは、恋人に会いに行くんだろう、だから多分オス猫だろうなどと噂して、通りを渡る時の危なっかしさに誰もが心配した。その猫がやはり車にひかれたのは、しばらくしてからだった。「それから3日3晩、道路ぎわで通りをじっと見つめて動かない猫がいたんですよ。どこの猫かはわからないんだけど、何だかジンとしてしまって…」。そんな話をしてくれる人がいた。去年の春のことだった。


 何だか、人も猫も同じような心を持っているような気がした。最近は家の中に閉じ込められて、気ままに出歩けない猫が多いのだという。そんな境遇がちょっと悲しくなった。春が来て「恋の季節」だというのに…。


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