2016年03月25日号

緑内障の治し方?


 「緑内障の手術があると聞いたので,手術で治して欲しい」。しばしば外来で聞かれる質問です。しかし、残念ながら緑内障は治る病気ではありません。ではなぜ治らないのに手術や点眼があるのでしょうか。緑内障とは視神経が障害され、視野が狭くなる病気です。現在、唯一有効性が確認されていることは「眼圧を下げること」です。眼圧を下げると病気の進行を緩やかにすることができますが、病気が治る(視野が元通りになる)わけではありません。ではどこまで眼圧を下げればよいのでしょうか?


 目標とする眼圧は緑内障の進行があたかも止まったかのような状態になる眼圧と考えて良いでしょう。それを見極めるためには何度も視野検査や眼圧測定をする必要があります。目標眼圧は人によって異なり、一見目標眼圧に到達しているように思えても、視野が悪化してくるようなら更に低い値に設定する必要があります。


 しかし、逆も言えます。眼圧が目標より高めで推移していても、視野が悪化しない場合、経過をみるというケースもあります。目標は眼圧の維持ではなく、あくまでも「視野の維持」となります。そこで冒頭の「緑内障の手術があると聞いたので,手術で治して欲しい」という質問を考えてみましょう。まずは視野の確認、眼圧の確認が最優先になります。


 眼圧を下げる必要があれば、まずはリスクの低い点眼から開始し点眼でも不十分な場合は手術が選択肢に入ってきます。手術といってもいろいろあり、リスクが低めのレーザー治療から、リスクが高めの手術まであり、どの治療が最善かは医師と相談の上決めていく形になります。


 一概には言えませんが、緑内障の進行の多くは緩やかで、数十年にわたる管理が必要です。あまり眼圧にとらわれすぎず、根気強く治療を続けていくことが大切です。


 江別こばやし眼科 小林 和夫 院長
 江別こばやし眼科/江別市元町27―3【TEL】380―1010。


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