2016年04月01日号

夢のはなし


 このごろ、見た夢を覚えていることが本当に少なくなった気がしている。目覚めてすぐ夢の断片がまだ残っている時には、この夢は何とか覚えておきたいと思うのだが、ほどなくして中身はおろか、何の夢だったかも忘れてしまう。思い出したくてジタバタするのだが、無駄な抵抗…。


 正夢(まさゆめ)だとか逆夢(さかゆめ)だとか、夢見がいいとか悪いとか、そんなのにはあまり興味がなくて、とはいっても、こわい夢なんかは御免こうむりたいから、若い時から寝る時に気を付けていることがある。仰向(あおむ)けで寝ることが多いのだが、手を組みたい時にはおなかの上で組んで寝るのだ。高校時代などは神経が不安定な年頃だったのか、ちょくちょく金縛りにあったり、不気味な夢に悩まされたことがあった。何かの本に、胸に手を組めば心臓が圧迫されるから悪い夢を見がちで、腹の上ならおなかも温まっていい夢を見る……と出ていて、それ以来寝る時の“おまじない”になった。


 “甘い夢”なんかもきっと見たんだろうけど、いろいろ差しさわりもあるだろうからそれはナイショにしておいて、記憶に残っている一番の夢というのは何だったろうかと考えてみた。パッと頭に浮かんだのは空を飛ぶ夢だった。もう中年になってからだったが、ふるさとの一番高い山から、手を広げて故郷の空を飛び回った爽快な夢で、夢から覚めても何日間は「オレは空を飛べるんだ」と当たり前のように思えたほどにリアルな夢だったから、飛んだ時の風景とうれしさが今でも鮮明に思い出せる。


 春眠、暁(あかつき)を覚えず……心地良い、いい季節。空を飛ぶ夢をもう一度見たいと願っている…。


MIDIシーケンサー

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