2016年05月27日号

夏が来る


 5月20日、札幌などでは28度くらいまで気温が上がって、最高気温が25度を超える「夏日」になった。通りがかりの木立ちからエゾハルゼミの賑やかな鳴き声が降り注いでいる。散歩人にとってはエゾハルゼミの初聞きで、思わず耳をそばだてた。去年より1週間早い。エゾハルゼミは気温が20度くらいを超すと鳴き始めると何かで読んだことがある。まわりに野幌森林公園が広がる北海道開拓の村に聞いたら「14日ごろに鳴き出しましたよ」今日(5月21日)もセミしぐれがしてますよと教えてくれた。新緑の季節。木々は花を開き、葉を広げ、若い生命力を謳歌(おうか)して、森はむくむくと幾重にも盛り上がるような濃い緑で充満する。


 初夏の日差しがきらめいて、日傘をさした女の人たちがハンカチを手にして街を歩いている。昭和30年代には日傘を持つ女性が多かったから、何だか懐かしい思いがした。街では花の盛りを迎えてライラックまつりも始まった。ライラック(リラ)は清楚で清らかなイメージがあって、香りがよく、人気が高い。花言葉は、日本では「思い出」「友情」「謙虚」。西洋では「誇り」「美」などだそうだ。紫のライラックの花言葉は「恋の芽生え」「初恋」(これは西洋も同じ)。白いライラックは「青春の喜び」「無邪気」。西洋は「若者の純潔」なんだとか。花の印象から何となくわかる気がする。花びらは4枚だが、5枚になっている花を見つけて黙って飲み込むと、愛する人と永遠に過ごせるという、ロマンチックな言い伝えがあるのだそうだ。


 セミが鳴いたり花が咲くのも昨年に引き続いて今年は早目だから、6月に入れば道端や野には白い花のフランスギク(一般に間違えてマーガレットと呼んでいた)が白い波になって咲き乱れる情景が見られそう。それと前後するように、街中では街路樹に多いニセアカシアの白い花房が一気に花開いて、ほんのひととき甘い芳香を振りまく。季節は、日に日に夏の気配を濃くする…。


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