2016年06月10日号

“一件落着”


「何もなく見つかって良かった」「本当に奇跡みたいなものですよねぇ」…6月3日朝、七飯町東大沼の山林で行方知れずになっていた男の子が6日ぶりに無事発見されて、悲惨な結果にならなかったという安堵感も手伝ってか、この日は男の子の話で持ちきりだった。


 北斗市の小学校2年生、田野岡大和(やまと)君が行方不明になったのが、5月28日夕方5時ごろ。両親、姉と一緒に鹿部町の公園に遊びに行き、言う事を聞かない大和君の「しつけのため」と、山林の道に置き去りにするふりをして数分後に父親が戻ったら姿が見えなくなっていた。通報を受けた警察や消防が1時間もしない内に捜索を開始したものの、手がかりもなく6日間が過ぎていった。忽然(こつぜん)と姿が消えたような不思議な事件だったから、ニュースやワイドショーは連日大きく取り扱い、インターネット上では様々なデマや憶測が無責任にたれ流されて、一方では、米国のニュース専門放送局CNNや英国の公共放送BBCをはじめ海外メディアも大きく報道、「しつけのあり方」を問題提起する事件とのとらえ方もあって、世界的な騒ぎになっていた。


 “一件落着”してみれば、どこにでもいるような腕白な男の子とやさしい家族。「お灸をすえる」つもりがちょっとしたはずみで大ごとになってしまったのかも知れない。「しつけ」「置き去り」という言葉が独り歩きした感がある。それにしても、真っ暗闇の夜の山道約10kmを何時間も歩いて、たどり着いた自衛隊演習場の簡易宿泊所に6つの夜と5つの昼間を動かずにじっとしていた、この7歳の男の子の冷静さ、豪胆ぶりはどうだろう。舌を巻いてしまった。


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