2016年06月24日号

消費税“値上げ”延期


 消費税を10%に“値上げ”するのが2年半(2019年10月とか)先延ばしされると聞いて、正直なところホッとした。もう少しだけつぶれないで新聞を発行できるかも知れないと思ったのである。実際、消費税が8%に上がった後の落ち込みはきつかった。地域の中小零細の会社や小売店や飲食店は青息吐息の綱渡り状態で、昼の町も夜の街も活気がなく、空き店舗ばかりが増えていく。地域経済がどこまでも縮小し、少子高齢化がそれに拍車をかけて、商売の経営基盤も人々の生活基盤も思いもしなかったほどに弱くなっている。これが10%になったら、とどめを刺されてしまうとびくびくしていた。その命がほんの少しだけのびた…。


 アベノミクスだか何だか知らないけれど、大企業のフトコロを肥やしただけで、トリクルダウンとかいう「おこぼれ」どころか、景気は悪くなる一方、生活は苦しくなるばかり。心配なのは、景気を良くするどころか、それができずに増税先延ばしをするしかなかったこの大失政を、今度は社会保障に回す財源が不足するからと、様々な「保障切り」の理由にされかねないことだ。選挙が近づくと耳触りのいい言葉と甘いエサをばらまくのが政府・政権与党の常とう手段だが、騙されないぞ…とつくづく思う。


毎日新聞(6月18日付)にこんな記事が載っていた――麻生太郎財務相(75)は17日、北海道小樽市で開かれた自民党支部大会で講演し、「90になって老後が心配とか、訳の分からないことを言っている人がテレビに出ていたけど、『お前いつまで生きているつもりだ』と思いながら見ていました」と述べた。=中略=麻生氏は講演で国内の消費拡大などが必要と指摘したうえで、「お金を何に使うかをぜひ考えてほしい。金は使わなきゃ何の意味もない。さらにためてどうするんです?」と述べた後に発言した――。


 金持ちの高齢者に向けて言ったつもりだろうが、よくよく考えたら「金がないなら長生きするな」そんな風にも聞こえてゾッとした。


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