2016年07月15日号

起立性調節障害


 朝起きられず夜更かしする我が子、もしかしたら病気かも知れない……成長期にさしかかる思春期の子供たちに「起立性調節障害」(英語名称の頭文字をとって「OD」という略称も使われる)という病気がある。主な症状は――・朝なかなか起きられず午前中調子が悪い・夕方から夜になると気分が良くなり、夜なかなか寝つけない・立ち上がった時気分が悪くなり立ちくらみやめまい、時には失神もある・全身の倦怠感がある・午前中頭が回らず授業にも身が入らないため、その焦燥感もあってイライラや集中力低下がみられる・動悸や息切れ、頭痛や腹痛・食欲不振――など。症状だけ見ると単なる“なまけぐせ”と誤解されやすいのが子供たちにとっては災難で、実は深刻な問題をはらんでいる。


 「起立性調節障害(OD)」が思春期に起こりやすいのは、急激な身体の成長に、様々な身体機能の発育が追いつかず、血管や内臓、分泌腺などの働きを自動的に調節する自律神経の働きがアンバランスになってしまうためだといわれる。例えば――自律神経の失調で体内時計がうまく調節できず、朝に目覚め、夜に眠くなる身体のリズムが何時間もずれてしまう。立ち上がったりした時、自律神経の命令がうまく出ないため、血液が脳などに行き届かず、思考力が低下したり集中力を欠いてしまうほか、フラフラしたり頭痛やいろいろな不快症状が出てしまう――。


 ともすれば「なまけぐせ」「気持ちの持ちよう」などと叱ってしまうのだが、そんな自分に戸惑って誰よりも自分を責めてしまっているのは子供本人。時として、親や教師など子供に関わる大人たちの無知と不用意な対応が子供を苦しめ、不登校やニート化など社会的に孤立させてしまう深刻な事態に追い込むきっかけにもなるといわれる。実はこの病気は、いじめなど精神的なショック、心理的ストレスが引き金になって発症したり、重症化したりもするという。中学生も高校生も進学や進路に関わる大切な時期だけに、大人たちの病気への理解が本当に重要になる。程度によっては治りも早く大人になるにつれて乗り越えらえるというから、「起立性調節障害(OD)」という病気があることをまず知ってもらいたいと、子供がこの病気で苦しむ、ある母親は言う。


 男女差では女子に少し多く、春から夏にかけて症状が悪化しやすいという。医者によって診断が異なる場合が少なくないため、気になる場合はとにかく小児科専門医を受診した方がいいという。


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