2016年07月15日号

健診結果と雑誌記事


 今年も春の健診が終わりました。もう検査結果を手にされた方もいると思います。この時期、週刊誌や健康雑誌で血圧やメタボ関連の記事が目立ちます。健診で指摘を受けた人たちが気になるところを書きたてると、雑誌は売れるし健康食品も売れるからでしょう。


 『医者に出されても飲み続けてはいけない薬―医者と病院にだまされるな』ショッキングな見出し、新聞広告に大きく載っていたので目につきました。低レベルの記事でした。テレビや週刊誌に載る医療関連の話は、ごく一部を大々的に取り上げ皆さんをおどかしてひきつけます。「もしかしたら…あなた…こんな症状がありませんか?こんな薬飲んでませんか?」「そのために、こんなことになった人が!」「えぇ~ッ!私の事?」。


 『血圧を薬に頼らず下げる』と言う見出しも。こっちの方はそれなりの内容でした。薬は食事や運動でやめられる可能性があることが書かれています。これは高血圧学会では常識。ただし、家庭血圧も測定して主治医と相談して減量、そして薬を止めていきます。飲み続けてはいけない薬、というのは部分的に誇張したものです。記事に出てくる教授、名誉教授、医師たちは、健康食品・サプリメントの宣伝をいっぱい載せている雑誌の常連。後ろの方に通信販売でのサプリや健康食品が並んでいるものは健康雑誌と言えるものではなく『商品カタログ』です。書いてある記事は『宣伝文句』。必要で服薬しているものを勝手にやめてはなりません。健診で血圧や糖、脂質などが基準値をはずれ受診を勧められたら医師にかかるべきです。『薬を出される』かどうかではなく『薬が必要か、生活で改善すべき点がなにか』を判断してもらいましょう。心配や不安があれば、雑誌そのものか記事の切り抜きを持参で受診することをお勧めします。


 日本人の平均寿命は世界一です。薬による治療の進歩がなければあり得ないことです。


 新札幌駅前内科循環器 増田敦 院長
 新札幌駅前内科循環器/厚別中央2条5丁目3―40【TEL】801―1000。


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