2016年08月05日号

厄介な目


 突然目の前に長い髪の毛のようなのがたれ下がった(ように感じた)。邪魔だからかき上げようとして触ってみたけど何もない。そういえば散歩人は何十年も前から髪の毛に縁のない頭だったのに気がついた…。


 どうも目の中がおかしい。生まれつき右目の視力がほとんどなく、近視と乱視に加えて今は老眼まで棲みついてしまった左目が頼りなのだが、その視界に髪の毛のぼやけたようなのがゆらゆらと、さらに小さな虫のような黒い点々が大量に飛んでいる。…で、眼科に駆け込んだら「老化が原因の硝子体剥離(しょうしたいはくり)ですねぇ。いわゆる飛蚊症(ひぶんしょう)ですよ」。薬も治療法もないという。「慣れるしかないですね」……左目にまた新たな厄介者が棲みついたようなのである。


 「犬の目」という古典落語が好きだ。両目を患(わずら)って眼医者に行ったら、目玉をくり抜いて薬で洗い陰干しする。それを隣の犬が食ってしまい、困った眼医者はその犬の目をくり抜いて患者にはめる。遠くまでよく見え、夜も明るく見えると患者は喜ぶが、一つ困ったことに「小便をする時、足を上げたくなる」…などとサゲる。


 この目ん玉もくり抜いて洗えたら…と、たまに思うのである。


穴あきレギンス

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