2016年08月12日号

札幌のカモメ


 「ススキノにカモメが営巣している」などの報告もあるらしく、内陸までカモメが入り込んでいるようです――読者からそんな指摘のメールが届いて、あわてた。過日のまんまる新聞「散歩道」欄(7月29日号)で、小野津幌川あたりで“カモメ”が飛ぶのを見た話題から、カモメは冬に多い“冬鳥”で、夏を通して内陸まで入り込むのはウミネコが多いという浅薄な知識をもって、だから豊平川に増えているのもウミネコだろうと安易に書いてしまったのだったが…。読者の皆さん、本当にごめんなさい。実は豊平川には1年中カモメが飛んでいました。それも他から飛来したのではなく、札幌都心部生まれの“都会っ子カモメ”が、2代3代と代を重ねて…


 30年近く豊平川の野鳥を観察し続けている北海道野鳥愛護会の戸津高保(とずたかやす)さんに聞いた。「平成7(1995)年にオオセグロカモメという大型のカモメがいるのを見つけて、平成13(2001)年に市内で繁殖しているのを確認しました。都心部の駐車場ビルの屋上などに営巣していたんです。数も年々増えています」――。海岸の断崖絶壁に似たビルの屋上。豊平川のカムバックサーモン運動の成果で戻った、産卵放精後の鮭(ホッチャレ)をはじめ、豊平川には川魚や食料になる生き物もいろいろいる。


 戸津さんはさらに「豊平川で見られるのはウミネコはむしろ少数で、9割5分はこのオオセグロカモメです。ウミネコは春から秋は北海道にいますが、冬には青森以南へ渡ります。見分けるには、豊平川ではカラスより大きいのはオオセグロカモメで、小さいのはウミネコです。足がピンク色なのがオオセグロカモメで、黄色いのがウミネコです」――。チドリ目カモメ科カモメ属…どちらもカモメの一種なのだが、海鳥のはずのカモメが札幌のビル街にたくましく生きているという自然界のあり様に何だか感動してしまう。


 そういえば「札幌にはホテル住まいのカモメがいるんだぞぉ」とスタッフのひとりが盛んに言っていた。大通あたりのホテルの屋上にカモメが巣を作っていたそうである…。


バーベキュー セット

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