2016年08月12日号

40過ぎたらOCT


 光干渉断層計ってなんだか分かりますか?最近眼科で最も普及した診断機器でOCT(オーシーティー/optical coherent tomographyの省略)といわれます。眼球の組織を検査する器械です。これを使うことで硬い角膜や強膜に囲まれた僅か24mmの生体眼球の視神経・網膜・脈絡膜組織などの平面および断面像をμ(ミクロン=1000の1mm)単位で観察できます。イメージ的には脳外科のMRIが硬い骨で囲まれている脳組織の形態や断面、脳血管の走行を画像として見られるのと同じです。


 さて40才を過ぎたらなぜOCT検査が必要でしょう。キーワードは目の老化です。ほとんどの人は、新聞の文字などが見にくくなったとき「老眼になったんだ」と目の老化を自覚します。しかし老化はこれだけではありません。自覚症状がないのに老化に伴う眼病が密かに進行していることがあります。このような病気を発見するのがOCTの大事な役割の1つです。


 無症状で進行する眼病の代表格は緑内障で、失明原因の第1位です。40才を過ぎると20人に1人、5%の人が緑内障になっていると言われています。 この病気は視線の中心から少し離れたところに視野欠損が現れ、次第に周囲に拡大し、最終的に中心部も侵され視力低下を起こし失明します。しかし緑内障による視野異常があるのに自覚がない人が90%、視野が半分以上狭くなっても気がついていない人が30%もいるそうです。視野欠損の原因は網膜視細胞の映像情報を大脳に伝える網膜神経線維が視神経乳頭部で障害されるためで、一度障害を受けると視野を元に戻すことは出来ません。そこで緑内障を早期発見して進行を遅らせる早期治療が重要になります。


 以前は早期の緑内障を見つけるために視野検査が重要な役割を果たしていましたが、OCT検査をすると視野障害が起こる前の超早期の緑内障も検出できます。この検査はほんの2~3分で終了します。40才を過ぎたら、眼科を受診の機会があれば、是非このOCT検査を受けてください。


 医療法人社団 はやし眼科 林 一彦 院長
 江別市大麻中町2―17メディカルビルおおあさ3F【TEL】388―1220。


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