2016年08月26日号

「天皇陛下のおことば」


 あえて直接国民に語りかける異例ともいえる形で「お気持ち」を表明されたのは、よほどに強い意向をお持ちだったのだろうと思う。8月8日午後3時、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」と題された約11分間の映像とお言葉が公表された。そのビデオメッセージはテレビやラジオでも一斉に放送され、多くの人々が強い関心を持って見守った。


 「私も80を越え、体力の面などから様々な制約を覚えることもあり…」「これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」「象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ過ごして来ました」「天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした」「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。」(宮内庁ホームページより)――。


 生前退位の意向が強くにじむ内容だったが、いつもの誠実なお姿に安らぎを覚えつつも、自らの苦悩と懸念を真正面から語りかけてくれたその率直さに胸が熱くなった。


 一般の国民が謳歌(おうか)するさまざまな“人権”“自由”が大きく制限される中で、ある意味国民の犠牲になって激務に臨まれる姿には、ああ、ありがたいなぁ…と、思わず手を合わせたくなる。そういう存在の天皇陛下が、よほどのことだろう、いま、その苦悩を国民に率直に打ち明けてくれている…。


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