2016年09月02日号

ちいさい秋みつけた


 盆を過ぎてすぐ、続けざまに北海道を直撃し大きな被害をもたらした3つの台風が過ぎ去って、8月下旬も半ばを過ぎた頃、急に秋の気配が濃くなってきた気がする。朝晩が少し涼しくなり、日ざしが白く傾いて、青い空が高く広がり出した。夜には空気が澄み始めて月の光がさやかだ。


 道端にゲンノショウコの白い花と、深い青色のツユクサがほつほつと咲いている。夏の盛りから咲くごく小さな花々で、キリギリスやコオロギなんかの虫が鳴き出す秋風が立つころから秋にかけて盛んに花をつける。野にひそやかに花開く清らかで涼しげな佇(たたず)まいが奥ゆかしい。


 ふと、「ちいさい秋みつけた」という歌を思い出した。♪誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた/ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた/めかくし鬼さん 手のなる方へ/すましたお耳に かすかにしみた/よんでる口笛 もずの声……(サトウハチロー作詞・中田喜直作曲)。NHK「みんなのうた」で1962(昭和37)年に放送され、ボニージャックスの歌と、藤城清治の影絵が幻想的だった。それが心の奥の方でかすかに鳴り響いている。


 このごろ、子供の頃の山や川や空、日々の情景や心のうつろいが不思議と思い出されるようになった。ああ、年なのかも知れないな…と思う。そこここにかくれんぼしている「ちいさい秋」を感じてみる…。


インテリア・寝具・収納

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