2016年10月14日号

時代とマナー


 翌週発行する新聞の総仕上げの日に当たり、外食する時間もないから、出前を取ってみんなで同じテーブルを囲む毎週土曜日の昼ごはんは、スタッフからいろいろな話題が出て、なかなか面白いひとときになる。今週は50歳代の制作スタッフから「何かで読んだんだけど…」と、こんな話題が出ていた…。


 職探しの手助けをしている人が、20歳代の男性の携帯に急いで確認したいことがあって電話をかけたら、電話には出てもらえず、「電話するというメールをしてから電話してください。礼儀を守ってください」という内容のメールが返ってきたという話。別に早朝でも深夜でもない。少なくとも、自分が世話になっている人に対する態度としては失礼な話なのだけれど、それを別にしても《メールで了解を取ってから電話をする》のが、果たして“礼儀”なのか、電話のかけ方の新しい“常識”なのか……これってどうよ、と制作スタッフは問いかけたのであった。


 話を聞いていて、ある業界専門紙に勤めていた若い頃のエピソードを思い出した。ファックスが中小企業に急速に普及し始めたのは1985(昭和60)年以降といわれるが、それまでは活字化した原稿の校正なども、相手先を訪問して行っていた。ところが、記事も広告も原稿がそのままの形で相手先に送信できる便利な機械ができたのである。会社にファックスが導入されて、早速それで校正原稿を送った時だった。上司から「校正を持って行かず、ファックスで済ませるとは何事か。失礼ではないか」とのキツイお叱りを受けたのである。何のためのファックスかとずい分と面食らったのを覚えている。今は昔のおはなし…。


 問いかけられたスタッフの反応は、「でも、バタバタしている時に大した用事でもない電話だと、やっぱり腹が立つよねぇ」「メールなら状況に合わせてやり取りできるし…」――気持ちがわからないわけでもないとちょっと好意的。メールなど打ったことがない、できもしないとうそぶいている散歩人を置いてきぼりにして、時代は進む…話もさっさと進むのであった…。


世界最小!?ロングライフレコーダー

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