2016年10月21日号

機能性ディスペプシアってなに?


 少し食べただけですぐお腹がいっぱいになってしまい、あまり食べられない、食後に胃がもたれる。そんな症状のある方は、機能性ディスペプシアかもしれません。


 機能性ディスペプシアとは耳慣れませんが、実は多い病気です。上腹部症状を訴え病院を受診した患者さんの、約半数は機能性ディスペプシアだったという報告もあります。


 ディスペプシアは、「心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とした腹部症状」と定義されています。内視鏡検査をしても、胃潰瘍のような目に見える異常がないのに、そのような症状がある場合、機能性ディスペプシアの可能性があります。


 機能性ディスペプシアはなぜ起こるのでしょうか。原因は、胃の運動機能障害、胃酸分泌、内臓知覚過敏、ストレスなどといわれています。胃が広がらない、胃から食べ物がでていかないと、胃もたれ、膨満感の原因になります。胃酸分泌や知覚過敏は痛みの原因となり得ますが、実際はさまざまな要素が組み合わさって発症していると考えられています。


 特に食後のもたれ感や早期腹満感の症状を、食後愁訴症候群(postprandial distress syndrome:PDS)、心窩部痛、心窩部灼熱感の症状を、心窩部痛症候群(epigastric pain syndrome:EPS)と呼び、それぞれの症状に応じた治療を行います。
 胃酸を抑える酸分泌抑制薬や、胃の動きを改善する運動機能改善薬をまず使うことが多く、症状に応じて、抗不安薬、抗うつ薬、漢方薬を組み合わせると有効なことがあります。


 過食、早食い、不規則な食生活、睡眠不足、ストレスを避けるなど、生活習慣の改善も有効です。


 機能性ディスペプシアの診断および治療には、問診、内視鏡検査、ピロリ菌感染の有無のチェックなどが必要です。胃の症状でお悩みの方は、ぜひご相談ください。


 札幌藤島クリニック 藤島 知則 理事長
 札幌藤島クリニック/厚別北4条4丁目1―8【TEL】801―7707。


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