2017年03月03日号

こ、こ、コケコッコー


散歩人が生まれ育った秋田では、ものの名前の後ろに何でも「こ」を付けたがる。女の人が好んでそういう言葉使いをするのは、ものやわらかでつつましやかに聞こえるからだろうと思う。言葉の頭に「お」を付けて、ていねいな感じを出したり上品な印象を強めたりするのと同じだ。


 可愛らしく優しい感じで表現したい女言葉が元になっているから、「お」と同様に、荒々しいものや男性的なもの、気の緩みを嫌う仕事現場などではあまり使わなくて、どちらかと言えば、小さいもの、可愛い感じのもの、子供に関係したもの、親しみのあるものなんかに使う時が多い気がする。「めんこい嫁コ」とは言うけれど、「婿コ」と言ったらバカにした感じになって、下手をしたら叱られる。


 以前、裸祭りの様子を伝えるニュースで、通常「下帯(したおび)姿」などと言うのを、「おふんどし姿の…」と現場からリポートした女性アナウンサーがいて、吹き出してしまった。これも、男の下着だから「ふんどしコ」などとは言わないが、めんこいめんこいと子供に使う時はある。日常的でない漢語的な言葉やカタカナ言葉なんかにもあまり使わない。「お」と同じで、上品ぶって何でも「こ」を付けると、おかしな言い方になってあきれられるのがオチで、よく笑い話になっていた。


 「こ」を付けたのが日常語になった言葉も多い。「お粥」のことを今も「けっこ」と言う。「粥(かゆ)」に「こ」を付けた「かゆっこ」がなまったらしい。だから、風邪を引いた時…「ケッコ、ケ」「ク」…なんて、コケコッコー的な会話も交わされる(注=ケは食え、クは食う)。


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