2017年03月17日号

春なのに…


 明るい水色の春の空が広がって、雪の下には草の芽が頭をもたげている。この冬は4年連続の少雪で、日本海側の降雪量は1961年の統計開始以来最も少なかったという。雪は降ってもすぐとける淡雪に変わって、昨年のように早い雪解けが進んでいる。今年は3月17日が春の彼岸入り。20日が彼岸の中日で「春分の日」。23日彼岸明け…そよぐ風はどこかしら柔らかで、淡い春の色をしている…。


 6年前、2011年3月11日の東日本大震災、そして、福島の原発事故は、まだまだ多くの人々を苦しめている。「復興五輪」と銘打った2020年オリンピックに向けて東京などが沸き返るその一方で、業者や人手の不足、資材の不足・高騰などにより復興工事が遅れ、精神的・経済的な苦しみ、高齢者などには健康上の不安もつきまとう。その状況下でこの春は、住宅をはじめさまざまな被災者支援が打ち切られるというニュースが相次いでいる。


 事故を起こした東京電力福島第1原発近くの町や村で避難指示の解除が進められているが、テレビのニュースでは「雨どいの下や水たまりなど放射線量が高い“ホットスポット”が家の周りだけでもいたるところにある。除染を頼んでも(役所に)断られる」と言う住民の声が伝えられていた。実際、除染作業の現場では「例えば道路だとアスファルトの上だけ除染して終わった。人が多い場所やクレームのある所はやるが、人が普段行かない所はやらない。放射線量の計測も線量が大幅に下がる測り方に変えられた。いい加減だよ」という声を聞いた。これでは、帰るに帰れないのではないか…。


 そんな中、安倍晋三首相の夫人が関係した学校法人「森友学園」の騒ぎが続いている。国有財産の土地を評価額のたった10分の1で近畿財務局が同学園に売却し、そこに政治家の影がちらつく。力を合わせて被災地を救おうと復興税も国民で出し合っているというのに、国民の財産をなぜか投げ売りのような値段で払い下げる…。これでは、被災者も国民も救われない。


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