2017年03月17日号

多焦点眼内レンズの話


 現在白内障手術では“単焦点眼内レンズ”が多く使用されています。


 見え方の質は非常に良いのですが、遠くにピントを合わせると近くが合わず、近くにピントを合わせると遠くが合わないため、手術後眼鏡が必要になることが多いです。


 一方、“多焦点眼内レンズ”は、遠くと近くの両方の距離にピントが合うので(“多焦点”という名称ですが、実際は“二焦点”です)、眼鏡を必要とすることが少なくなります。


 近くの焦点はライフスタイルに合わせて30cm、40cm、50cmから選択できます。


 一見多焦点レンズの方が良さそうですが、全ての方に適応となるわけではありません。


 多焦点眼内レンズを導入するにあたっては次のような注意点があります。


 ①コントラスト感度(色の濃淡)が落ちた状態になり、見えにくいことがあります。


 ②全体的に膜がかかったような見え方を感じることがあります。


 ③光をまぶしく感じ、夜間に車の運転を行う方には適さない場合があります。


 ④屈折誤差の影響で眼鏡が必要になることがあります。


 ⑤乱視が強い方、白内障以外の眼の病気がある方は適応になりません。


 ⑥自由診療のため費用が高額になります。


 以上を踏まえて、眼鏡をかけるのが苦じゃない方は、単焦点眼内レンズがお勧めです。眼鏡なしが重要で、不利な点を許容できる方は多焦点眼内レンズがお勧めです。


 どのタイプの眼内レンズが適しているかは患者さん一人ひとりで違ってきます。


 基本的には眼内レンズは一度入れたら一生のおつきあいになります。ご自身の生活に合致した最適なレンズを医師と一緒に見つけて行かれたらよいでしょう。


 江別こばやし眼科 小林 和夫 院長
 江別こばやし眼科/江別市元町27―3【TEL】380―1010。


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