2017年05月19日号

便秘症の治療


 便秘は不快なものです。排便回数減少、排便困難感、残便感が主な症状で、1~2割の方が便秘と言われていますが、年齢を経るにしたがい増えていきます。


 便秘の原因としては、腸の動きの問題などの機能的なものや、環境の変化などのストレス、大腸がんや癒着、クローン病などによる通過障害などが挙げられます。


 最近発症した便通異常、体重減少、大腸がんの家族歴、血便、50歳以上などの因子は、警告徴候(アラームサイン)といわれ、大腸がんなどの重大な病気が原因となっている可能性があります。そのような場合は大腸内視鏡検査を受けて、異常が無いかを確認することが重要です。


 便秘を改善するためには、食物繊維や水分を多く摂るといった食生活の工夫が有効であり、適度に体を動かすことも良いといわれています。


 薬で治療する場合には、酸化マグネシウムなどの便を軟らかくする便軟化剤や、センノシドなどの腸を動かす刺激性下剤などの選択肢があります。酸化マグネシウムはマイルドな効き目で、習慣性が少なく、長期間の投与も可能です。しかし効果は強くないので、頑固な便秘には不十分で、腎機能障害がある場合は、高マグネシウムなどの電解質異常に注意する必要があります。センノシドは強力ですが、耐性や習慣性の問題があり、長期連用は避けるべきといわれています。


 最近はクロライドチャネルアクティベーターなどと呼ばれる、小腸で腸管内へ水分を分泌させ、便を軟化させて排便を促進する薬も使われています。快便感が得られ、腹部膨満感、不快感、いきみの強さ、残便感といった諸症状にも有効です。


 麻子仁丸など、漢方薬でも便秘に使われるものがいくつかあります。


 便秘のタイプ、治療法はさまざまです。大腸がんなどの異常を見逃さないこと、自分にあった治療を選ぶことが大切です。


 札幌藤島クリニック 藤島 知則 医師
 札幌藤島クリニック/厚別北4条4丁目1―8【TEL】801―7707。


嵐 CD

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