2017年05月26日号

声が届かない


 ありとあらゆるモノが値上がりし、年金支給額は減額され、介護サービスもカット。求人倍率などを見ると景気が回復しているかのように眩惑(げんわく)されそうになるが、生活の苦しさの根幹はいよいよ深く根を張り、若くても年を取っていても、いくばくかの貯蓄があろうが年金があろうが、明日の生活がどうなるのかまるでわからない、厳しい現実が足もとに横たわっている。冬が過ぎれば、やがて春が来る…その希望があるからこそ人は生きてゆける。それがおろそかにされる社会。何かおかしい…。


 犯罪を“計画”したというだけで処罰できる「共謀罪」で論議されている法律(組織犯罪処罰法)の改正案が、自民・公明・維新各党の賛成多数で衆院法務委員会で可決されたという。実際に罪を犯していなくとも罪を着せられかねないあやふやな法律のあり方は、思想やものを考えたり表現する心の自由を侵害しかねない危険性をはらんでいて、戦前の悪法でもある治安維持法との共通点も多いと論議されている。国会答弁のように今は適用しないと口で言っていても、時が経てばその時々の運用者によってどのようにでも解釈・適用できるあやふやさが法律では一番恐ろしい。


 とはいえ、不思議に思う。この法律案にせよ、安保関連法案にせよ、あるいはカジノ法案にせよ、国会議員の人たちはどう思って採決したのか。本当に与党の議員はみんな賛成なのか。何の問題もないと思っているのか。反対した政党の議員はしっかり理解してその上でみんな反対したのか。どちらもちゃんと勉強しての判断なのか。議員1人ひとりの賛成反対を明確に発表できないのか。なぜ、地元で説明のための演説会や意見を聞く討議会を開かないのか?何のための、誰のための国会議員か。


 いつも有権者が知らない所で、信用などは二の次のマスコミの上だけでバカ騒ぎをし、いつの間にか決まって行ってしまうのだ。ああ、昔の中選挙区の頃が懐かしい。そこにはまだ少しでも国民の声が届いていたような気がする…。


穴あきレギンス

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