2017年06月09日号

ものもらい


 気持ちの良い季節を迎えましたが、結膜やまぶたの病気に悩まされることも少なくありません。今回はまぶたの病気「ものもらい」についてお話します。ものもらいは麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)という2つの病気を総称したものです。


 麦粒腫は片方のまぶたが突然腫れ痛いのが特徴です。子供から大人まで幅広い年齢に起こります。放置すると腫れが増し、まぶたが開かなくなり、痛みも激しさを増します。やがて腫れた患部に黄色い膿(膿点)ができます。この部分が破れて膿が排出されると炎症は下火になり治癒に向かいます。治療は抗生剤などの点眼や内服ですが、膿点を切開して膿みを出すこともあります。涙(脂や汗)の分泌腺に病原菌が侵入・増殖したことが原因ですので、まぶたを汗や泥まみれの不潔な状態にしないことが大切です。またコンタクトレンズの装用は、菌の増殖を助け角膜感染を誘発する危険性を高めるため、速やかに中止すべきです。外目を気にして眼帯をすると炎症を悪化させます。しかし人にうつりませんので、他人への特別な配慮は無用です。 


 霰粒腫は、涙の油分を分泌する腺が詰まり分泌物が溜まり、その周りに炎症を起こしたものです。まぶたは腫れるものの違和感を感ずる程度で痛みはそれほど強くはありません。炎症が治まると袋状にしこりを残します。抗菌剤や抗炎症剤の治療が基本ですが、しこりが大きい場合はこの袋ごと霰粒腫を切除します。見た目は同じものもらいでも、涙の分泌腺に細菌が感染し痛いのが麦粒腫で、分泌線が詰まるものの痛みは軽度なのが霰粒腫です。


 ものもらいと間違われやすい病気に眼部帯状疱疹があります。抵抗力の低下した高齢者に多く、発症時に片方のまぶた(主に上まぶた)が急に腫れて痛みます。その後2~3日で同側のひたいや頭部にも発疹が現れると診断が確定します。ウイルスが原因なので治療は抗ウイルス剤を用います。


 医療法人社団 はやし眼科 林 一彦 院長
 江別市大麻中町2―17メディカルビルおおあさ3F【TEL】388―1220。


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