2017年06月23日号

夏至過ぎて…いよいよ夏


 「小樽に行く途中の山に、タニウツギのピンクの花がいっぱい咲いてましたよ」とスタッフが言っていた。6月9日号の散歩道でふれた「ガンジャの花」だ。「小さい頃、あの花の蜜を吸っていたから覚えているんです」という。「そうそう、ほんのり甘くてよく花を抜いて吸っていた」と思い出すスタッフもいた。


 ――母の顔を見に帰省したら(おそらく病床からだろうか)、「いわし花」は咲いたかと聞かれ、田植えの頃に咲くから「田植え花」とも言うんだよって教えられた。「ガンジャの花・タニウツギ」とは「いわし花」のことでしょうか――そんなお便りを、秋田の県南の出身だという女性の読者からいただいた。調べてみたらやはり「タニウツギ」の花のことで、イワシが獲れる頃に咲くから「いわし花」と呼ぶ土地も多いようだ。


 6月も半ば、道端にはフランスギクの白い花々が群れ咲いて風に揺れている。花姿が似ているためマーガレットと呼ぶ人がまだ多いのだが、実はマーガレットは暖かい土地の花で、この辺りで咲くのは北国でも冬を越せるフランスギクなのだといい、葉の形なんかも違う。いずれにしても庭から逃げ出した帰化植物。白い花といえば、ニセアカシアの花も盛りを迎える。南の国が原産のアカシア(色は黄色)とは違い、ニセアカシアは北米原産で1873年に日本に移植されたと記録に残っている。和名は「ハリエンジュ」で漢字では「針槐」と書く。そのハリエンジュが一夜のうちに甘い香りの白い花房をいっぱいに付ける。葉や樹皮には毒があるが、蜜があり花を天ぷらにして楽しむ人もいる…。


 「じょっぴんかけたか」キョキョキョキョ…と夜昼なく甲高く鳴く夏鳥のエゾセンニュウが賑(にぎ)やかだ。エゾハルゼミの蝉しぐれが森に満ちている。遠くにカッコウの鳴く声も聞こえる。昼が一番長い夏至(げし)を過ぎて、夏はいよいよ本番を迎える。


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