2017年08月25日号

事故の晩に…


 はじめは人とは思わなかった。夜8時半前、江別に向けて12号線を車で走っていたら、パチンコ店と大型電気店前の路上のセンターライン近くに、何かが横たわっている。近づくにつれ、それが倒れている人だとわかって慌てた。


 道路の真ん中だったが、とっさにその人のすぐ手前に車を止めてハザード(非常点滅灯)をつけた。夜間の路上は人がいても見えなかったりする。2重事故につながる恐れがあった。それとほぼ同時に、異変に気付いた人々が何人か駆け寄ってきた。「110番してますか。じゃあ119番します」そんな声が聞こえる。すぐさま何人かが手を振って通る車を誘導し始める。対応が早い。


 かたわらに口の空いた黒いバッグが投げ出されている。年のいった女の人だ。動かない。意識がなさそうだが、出血している様子はない。遠くにパトカーのサイレンの音が聞こえ始めた。「(倒れている人を)移動したらと言ってます」。警察か消防署に連絡している女性がそう叫んだ。2重事故が心配される状況にある場合は、警察などは現場の人にそう指示する時があるという。「頭をやられているかもしれない。動かさない方がいい」。「車はこっちでみているから大丈夫」。そんな声が出て、動かさないことに現場の意志がまとまった感じになる。店内アナウンスでもしてくれたのか、電気店のスタッフとともに、「看護師です」と2人の女性が駆け付けた。倒れている女性に大声で呼びかける。反応はないが大きくお腹がふくらんだりして息をしているのがわかった。「生きています」と誰かが叫んだ。パトカーが到着して救急車のサイレンも近づいてきた…。


 ほんの5分か10分のことだが、みんなそれぞれに自分にできる役割を分担し合っている。「人ってすごいな」と思った…。翌日の新聞に、大麻に住む71歳の女性が車にはねられ頭を打って亡くなった記事が載った。厚別署からは管内で今年初めての死亡事故が発生したと、夜間の運転と歩行者に注意を呼びかける速報メールが届いた。


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