2017年09月01日号

脂肪肝、NAFLD、NASH


 脂肪肝と言えばなじみがありますが、最近NAFLD(nonalcoholic fatty liver disease)という言葉を耳にするようになりました。「ナッフルディー」と読みます。メタボとかフレイルとか、最近の医療用語は横文字が多いですね。


 いわゆる脂肪肝のうち、アルコール性肝障害など他の原因の肝疾患を除いたものが、NAFLDです。肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などを基盤に発症することが多く、メタボリックシンドロームの肝病変のように考えられています。なかでも、進行性で肝硬変や肝がんの原因となるものが、非アルコール性脂肪性肝炎(nonalcoholic steatohepatitis/NASH)です。「ナッシュ」と読み、NAFLD全体の1~2割といわれており、5~10年で、5~20%が肝硬変へ進展すると報告されています。高齢や高度肥満、糖尿病、AST/ALT比高値、血小板数低値などがあると、肝硬変の可能性が高いと考えられます。


 特に肥満とインスリン抵抗性が発症要因として重要です。肥満がある場合は食事と運動療法により減量を図ります。糖尿病や脂質異常症、高血圧があれば、その治療を行います。


 糖尿病薬のチアゾリジンや、脂質異常症薬のスタチン、エゼチミブ、高血圧症薬のARBなどが、NAFLD/NASHに有効とされています。


 特に糖尿病は、NAFLD/NASHの発症や肝がんと密接に関係があり、非糖尿病の方と比較すると、糖尿病の方はNAFLD/NASH発症のリスクが1・98倍、肝がんのリスクが2・16倍との報告や、日本人糖尿病患者の死因は8・6%が肝がん、4・7%が肝硬変との報告もあります。


 以前はたかが脂肪肝と軽んじられていましたが、近年病態が明らかになってきました。健診などで脂肪肝と言われたら、放っておかずぜひ肝臓専門医にご相談ください。


 札幌藤島クリニック 藤島 知則 医師
 札幌藤島クリニック/厚別北4条4丁目1―8【TEL】801―7707。


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