2017年11月17日号

されど方言


 津軽弁を笑いのタネにしていた伊奈かっぺいさんのギャグに、“津軽弁とフランス語はとっても似ている編”がある。例えば、「奥様お手をどうぞ」を津軽弁に置き換えて言うと「アバ~テドラ~」。フランス語に聞こえてしまうというのだ。


 津軽に近い、散歩人が生まれた秋田県北弁で言っても、「アバ~(あば)」は奥様というにはおこがましい「かかあ」くらいの言い方だし、「テ」は「手」だし、「ドラ~」は「どら」=どれどれ(こっちに寄こしてごらん)=ほどの意味だし…フランス語は知らないけど、このギャグが大好きで、以来、自分ネタにも拝借している。


 山形県酒田市出身の歌手、白崎映美さんがラジオ番組で、庄内弁は語尾に「のう」を付けて終わるんだなんて話を紹介して、「ノーと言える日本人」だと軽妙なジョークを言って笑った。昔はズーズー弁といわれて肩身が狭かったのが、今はあけっぴろげに胸を張っている。北国の人も強くなったと思う…。


 道内に移り住んだ東北の人々の言葉が、安易に“北海道弁”として本などで紹介されるのに、戸惑うことがけっこう多い。全国各地の言葉が集まり、何よりもアイヌの言葉がある。北海道ならではのそんな特性を生かして、一つひとつ言葉の出元も付ける風潮になってくれたら、面白い。自分の生きる拠りどころにもなる言葉を、もっと大切にできる気がする…。


神戸スイーツ

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