2017年12月01日号

裂孔原性網膜剥離(前編)


 網膜とは、カメラでいうとフィルムに当たるもので、ものを見るには大変重要な役割を担っています。網膜剥離とは、眼球の内側にある網膜が何らかの原因で剥がれ、視力が低下する病気です。 眼球の中は硝子体というゲル状の物質で満たされていますが、何らかのきっかけでこの硝子体に網膜の一部が引っ張られ、裂け目(裂孔)ができてしまうことがあります。


 裂孔をそのまま放置しておくと、ここから網膜の下に水分が入り込んでいき、網膜剥離を生じます。


 はじめのうちは網膜剥離の範囲は小さいのですが、時間とともにだんだん拡大していき、一般的には未治療で経過すると網膜は全部剥がれてしまいます。


 剥がれた網膜は光の刺激を脳に伝えることができません。また、網膜剥離の状態が長く続くと徐々に網膜の働きが低下してしまいます。そうなると、手術によって網膜剥離が治ったとしても、歪みや、暗さ、かすみなど後遺症を残すことがあります。


 早期に発見し、早期に治療することが重要です。次の症状がある場合は検査を受けられたらよいでしょう。


 ○飛蚊症(ひぶんしょう) 視界に糸くずや虫のようなものが飛んでいるように見える症状を飛蚊症といいます。加齢に伴うものなのか、網膜裂孔を生じているものなのか判別するために検査が必要です。特に急に生じた飛蚊症は要注意です。


 ○視野欠損 網膜剥離を生じている場合、網膜が剥がれた部分の視野が暗くなります。上方の網膜が剥がれた場合下から、下方の網膜が剥がれた場合上から徐々に視野欠損の範囲が広がってきます。


 ○視力低下 網膜の中心部まで剥がれた場合は視力が大幅に低下します。


 次回は治療についてお話しします。


 江別こばやし眼科 小林 和夫 院長
 江別こばやし眼科/江別市元町27―3【TEL】380―1010。


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