2017年12月08日号

ちょっとした風向きで


 年の瀬を迎えるとともに、空知から道北各地は厳しい寒波と吹雪に見舞われた。集中的な寒波が押し寄せた11月末から2日昼までの降雪量は、岩見沢で1mを越えたほか、新篠津村でも90cmを超えるドカ雪で、大荒れだったという。それに比べて、ほんの少ししか離れていない隣りの町なのに、江別や厚別ではこの冬一番の冷え込みにはなったものの、ほとんど雪は降らず(2日昼現在)、それどころか昼は晴天で、夜には星がきれいに瞬(またた)く別世界のような静かな天気だった。


 土地の人の話では「北北西など北寄りの風が吹けば江別や札幌の方に雪が来る感じになるが、西寄りの風が強くなるほど岩見沢など空知の方に雪が向く」という。札幌管区気象台の気象データによると、12月初めの風向きは西北西~西の風。この風向きのため、空知の方に降雪が片寄ったらしい。ちょっとした風の向きの変化で“天と地”の違い。何だか不思議な感じだ。


 そんな中で、巷(ちまた)の話題は昨日も今日も相撲界のスッタモンダ。横綱日馬富士が、同じモンゴル出身の平幕貴ノ岩への説教が行き過ぎたかして殴ってケガをさせた問題なのだが、テレビを見ても朝から晩までその話題だから、どこへ行っても相撲の話で持ち切り…。引退を表明した日馬富士、親方の貴乃花のガードで表に出て来ない貴ノ岩。双方とも異国で志を遂げようと切磋琢磨(せっさたくま)する20~30代のまだ若い男たちだ。血気が盛んでないと出世できない「闘う男」たちを、守り世話をし興業を生業とするのが、相撲協会・親方衆のつとめではないか。今回の騒動に力士たちの「人生」を思う気遣いが見られないのが気にかかる。


 先輩後輩を思う気持ちがちょっとした風向きで“暴力事件”に変わってしまった。日馬富士も貴ノ岩も本当にいたましい…。


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