2018年01月12日号

女正月


 元日のうららかな晴天を「初晴れ」というのだとか。平成30年の正月は、本当に気持ちがいい冬晴れだった。春夏秋冬の季節のめぐりをより細かく表す二十四節気では、1月5日が「小寒(しょうかん)」、そして1月20日が「大寒(だいかん)」。冬至(とうじ)を境に日がのび始め、太陽は再び輝きを増す。冷えた大地と海は大寒にかけて寒さが極まるが、やがて少しずつあたたまり出して春を迎える。今年は2月4日が「立春」。小寒大寒の寒さは春の訪れを知らせる寒さでもある。


 正月を過ぎて1月15日を「小正月」(こしょうがつ)といい、正月にかけて忙しい思いをした女の人たちが骨休めをする日として、散歩人の故郷の秋田などでは、いまだに女の人たちが神社にお参りをし、女性だけで集まって料理を食べたりして楽しむ風習が残っている。今はやりの言葉で言えば「女子会」か。だから小正月を「女正月」とも言ったそうなのだが、会社のスタッフに聞いたら知っている人は老若男女1人もいなかった。町場では忘れ去られた今は昔の、遠い田舎の風習になってしまったのかも知れない。


 ところで、小正月は一般的には正月の最後の祝い日で、これで正月行事が終わって再びまた平日に戻る、正月気分もここまで…の日だったという。ちなみに、江戸時代が終わって明治5年までは月の満ち欠けをもとにした「太陰太陽暦」(いわゆる旧暦)だったから、立春の前後の朔日(さくじつ・ついたち=新月の日)が正月で、その年によって大きくずれる。例えば、2017年は1月28日だったのが、2018年は2月16日が旧正月に当たる。中国では春節といい、東南アジアの多くの国々でもこの陰暦の正月の方が盛大に祝われる。だから、旧暦の小正月は今年は3月2日になるだろうか…。


 「新暦」と呼ばれる現在の太陽暦(グレゴリオ暦)には、日本では明治6年から切り替えられたのだが、何だか旧暦の方が季節の巡りにはピッタリくる。いずれにしても、「女正月」は新春の祝い事だった。


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