2018年01月26日号

いつの間にか…


 「クローズアップ現代+」というNHKの報道番組(1月18日放送)で、「くいもん小さくなってませんか 食の“スモールチェンジ”裏事情」という特集があった。菓子や缶詰、飲料、乳製品などが、値段が変わらずに容量が小さくなったり、中身が減っていたり…知らぬ間に小型化=スモールチェンジしているという報告。実質的な値上げには変わりないのだが、原因を探ると、円安による原料高騰や、世界的な需要の高まりによって食材の奪い合いで苦しむメーカーの姿が見えてきたといい、簡単に“スモールチェンジ”などできない中小・零細の業者には深刻な話で、中には廃業に追い込まれるケースまで出ているという。


 大根も上がったし、白菜もキャベツも高くて…野菜の値上がりは天候の影響や季節的な要因も大きいというが、会社のスタッフに聞いたら、この冬は特に高い感じがするという。「キャベツも小麦粉も油も上がって、お好み焼き屋さんが大変…」という話も。とにかく「何だかみんな上がっている」という印象なのだとか。食品に限らずさまざまなモノが値上げされた。一方で、目立たないようにいつの間にか進んでいたのが「小型化=スモールチェンジ」。実は原材料が上がったけれども価格転嫁できないと、スモールチェンジが大量に増えたのは2008年で、それが翌年から沈静化したものの、2013年~15年にかけ再び増えだしたのだという。いつの間にか値上げされている、“隠れ値上げ”的な印象だが、それがここに来て表面化してきた感じだ。


 どさくさに紛れてスタッフから「上がってないのは給料だけ」という声が聞こえた…。だけども、本当にそうだと番組では報告している。出演した東京大学大学院の渡辺努教授は、アメリカを含めたG7諸国ではこの16年間ぐらいの間に給料が1・5倍くらいになっているが、日本はほとんど変わらず、むしろ若干減っている、と説明する。生活が苦しい中で、表立って価格転嫁などできないわけだ。


 アベノミクスアベノミクスと何度聞かされただろうか。でも、少なくとも周辺では景気が良くなった話は聞かない。生活は少しでも楽になったのだろうか。むしろ、苦しくなっていないだろうか。このところ、知らないうちに…いつの間にか…が多い気がする。「思考停止」しているうちに、気づいたら大変な状況になっているかもしれない。いつの間にか…。


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