2018年01月26日号

裂孔原性網膜剥離(後編)


 今回は前回に引き続き網膜剥離の話です。治療について説明します。


 網膜に裂け目(裂孔)があるだけなのか、裂け目から網膜が剥がれてしまっているのかによって治療方法が変わってきます。


 ○網膜裂孔だけで網膜が剥がれていないとき
レーザー治療の良い適応となります。網膜裂孔のまわりにレーザーをあてることにより(網膜光凝固術といいます)、網膜剥離への進行を予防できることがあります。剥がれそうなポスターを画鋲で留めるイメージです。


 ○網膜が剥がれていたら 手術が必要となります。網膜剥離のタイプによって、手術の方法が異なります。手術は、強膜バックル術(強膜内陥術)と硝子体手術に大別できます。近年硝子体手術の発展がめざましく、硝子体手術が網膜剥離手術の第1選択になることが多いようです。硝子体手術では強膜(白目の部分)に0・5mmの穴を3カ所開けることにより手術が可能で、手術による侵襲はきわめて少なくすむようになりました。網膜を引っ張っている硝子体を取り除き、眼内にガスを注入します。ガスは軽いので、上に向かう性質があります。術後下向きの姿勢を保つことによりガスが網膜を元の位置に戻す手助けをします。(図1)。術後ご自宅で安静を保つ必要がありますが、局所麻酔、日帰り手術が可能な症例もあります。


 実際、どのような術式が適しているかは網膜剥離のタイプによって異なりますので主治医とよく相談をした上で決定したらよいでしょう。治療後は再剥離の危険性や、もう片方の目にも網膜剥離の危険因子がある場合もありますので、もう片方の目も含めて、術後の経過観察が大切です。


 江別こばやし眼科 小林 和夫 院長
 江別こばやし眼科/江別市元町27―3【TEL】380―1010。


SONY HDDコンポ NAS

トラックバックURL:

« いつの間にか… | TOP

[PR]SEO対策済みテンプレート