2018年01月12日号

進歩する糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」


 糖尿病治療薬にはさまざまな種類があり、血糖値のみならず、年齢や肥満の程度、合併症の有無、肝・腎機能、ならびにインスリン分泌やインスリン抵抗性の程度等を評価して、薬を選択します。一剤で済まない場合は、作用の異なる薬を併用したり、インスリンなどの注射剤が必要になる場合もあります。


 近年新薬がいくつか出ましたが、なかでも2014年に発売された「SGLT2阻害薬」は、大規模臨床試験で、心臓血管に関する有害事象発生率の低下、死亡率の低下、腎障害の進行抑制などの効果が明らかにされ、注目されています。


 SGLT2阻害薬は、腎臓の尿細管で、糖の再吸収を行っているSGLT2の働きを抑え、過剰な糖を尿に出すことにより、血糖値を下げる薬です。


 この薬を服用すると、1日に約80g(320kcal相当)の糖が尿中に排泄されます。血糖の改善と共に体重減少効果もあり、平均で約1%のHbA1cの低下と、3kgの体重減少が得られます。


 インスリン抵抗性の改善、血圧の低下、中性脂肪の低下、HDLコレステロール(善玉コレステロール)の上昇、脂肪肝の改善や、微量アルブミン尿の改善などと関連する腎保護効果も報告されています。


 血糖改善のみならず、合併症の治療、予防のメリットがあるのです。


 注意点としては、尿糖の排泄に伴い尿量が増えるので、脱水の予防が大切です。水分補給を心掛けましょう。また、尿に糖が出るため、菌が繁殖しやすい状態になり、膀胱炎などの泌尿器感染症のリスクが高くなります。清潔を心がけ、頻尿や陰部の違和感などの自覚症状がでたら早めに医師に相談するようにしましょう。


 脱水になりやすい高齢の方や、やせ型の方には不向きですが、肥満傾向の方、高血圧や脂質異常症を合併した方、脂肪性肝障害(NAFLD)の方に、特におすすめいたします。


 札幌藤島クリニック 藤島 知則 医師
 札幌藤島クリニック/厚別北4条4丁目1―8【TEL】801―7707。


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