2018年04月27日号

血便が続いたら潰瘍性大腸炎かも


 下痢や血便が2週間以上続く。こんな症状があったら潰瘍性大腸炎かもしれません。


 もちろん大腸がんも心配ですが、特に30歳以下の成人に多いのが、潰瘍性大腸炎です。小児や50歳以上の方にもみられます。本邦の患者数は17万人程度とされていて、日本人の750人に1人の計算となります。


 大腸に慢性的な炎症がおこり、粘膜が荒れて、出血や下痢、腹痛などが起こる病気です。


 症状や問診で疑われたら、主に大腸内視鏡検査をすることにより診断できます。


 原因は不明とされていますが、免疫病理学的機序や心理学的要因の関与が考えられています。長期間の治療が必要ですが、命にはかかわりません。薬を飲むことにより、多くの場合症状はコントロールできます。


 安倍首相の持病としても有名で、第一次政権での突然の辞任の理由といわれていますが、治療により無事寛解し、第二次政権を発足させることが出来ました。


 治療は、5―ASA製剤という、活性酸素やロイコトリエンといった、大腸で炎症を起こす原因となっている物質を抑制する薬の内服や、注腸製剤、座薬を用います。重症度に応じて、ステロイドや免疫抑制剤、抗TNF―α抗体製剤による治療が必要となることもあります。


 原則として中等症以上に限られますが、指定難病医療費助成制度の対象であり、申請により助成が受けられます。


 大腸がんを合併することもあるため、内視鏡検査を含む定期的な経過観察が必要です。治療を継続することが悪化を防ぐために重要で、落ち着けば食事や運動に関して特別に制限はありません。


 適切な診断、治療によりコントロールできます。赤い血の混じった血便や、ねばねばの混じった粘液便、下痢、腹痛の症状など、こころあたりのある方は、ぜひご相談ください。


 札幌藤島クリニック 藤島 知則 医師
 札幌藤島クリニック/厚別北4条4丁目1―8【TEL】801―7707。


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