2018年06月15日号

もうすぐ夏至


 「ジョッピン(錠前)かけたか」キョキョキョキョ、キョキョキョ…と、エゾセンニュウの甲高い鳴き声が夜の闇に響いている。6月に入れば毎年のことなのだが、「ああ、また今年もやって来たな」と何だかほっとしてしまう。夏にやってくる「夏鳥」に分類される渡り鳥で、日本では北海道に来て繁殖する。繁殖期になると夕方から明け方まで夜を通して鳴くのだという。


 暑い日にはエゾハルゼミの蝉しぐれがシャワーのように降りそそぐ。若葉の木々が濃い緑の鬱蒼(うっそう)とした森に変わっていく。綿をちぎったような感じで方々にふわふわ飛んでいるものがある。タンポポの種かと思ったが、ちょっと様子が違うから詳しい人に聞いてみたらヤナギの種の綿毛だった。そういえば、同じヤナギの一族のポプラの大きな綿毛が、6月半ばを過ぎれば街のいたるところに舞い始める季節だ。


 道端にはフランスギクの白い花が風に揺れている。日本では自生できないマーガレットとは違う花なのだが、混同されて今もマーガレットと呼ぶ人が少なくない。ハリエンジュ(ニセアカシア)の白い房花も、もうすぐいっせいに咲いて、甘い香りをふりまく。白い花が咲く頃になると、ああ、夏が来た…と思うのは散歩人だけかも知れないけれど、初夏のまぶしい日差しに映える白い花…夕暮れ時のそよ風にゆれる白い花…なぜか白い花があるそんな情景の中に、初夏の季節のたたずまいを感じてしまう。


 6月21日は昼が一年で最も長い「夏至(げし)」。暦の上では夏の季節の真ん中に当たる。そういえば、6月16日、17日の土日あたりの7~8時頃の夕空には、三日月の横に宵の明星・金星が寄り添ってかがやく、そんな素敵な情景が見えるという。晴れればちょっと楽しみな、夏の夕空…。


Aラインコート

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